自閉症児 鉛筆で書く練習

息子のこと

こちらの教材や鉛筆おすすめです。うちも使用しています!

「書く」ことが極端に弱い

以前私の生徒で、IQは問題がない自閉症の子がいました。

頭の良い子でしたが、指先の力がないため、薄い筆圧で、書くことが苦手でした。プリントが出てくると「トイレ!」と言ってその場を離れていました。

末端の力が弱いため、力が入らずうまく書けない、書くのが苦手。

書くのに興味がなければ、マグネットにしたりして文字に触れさせました。

ひらがなよりアルファベットの方が直線が多く、シンプルに見えるようで、こちらの方は積極的でした。ひらがなは視界にも入れない…という状況でした。

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最初は殴り書きから

自閉症児の特性の一つですが、小学校に入ると書く機会は一段と増えます。

本人が嫌がるほど無理にしてはいけませんが、親としては読み書きは、最低限気になるところです。

そして、今は色々工夫しながら、1日3.4枚くらい練習をさせています。

小さい頃からお絵描き、塗り絵も全く興味がなく、○もまだ描けない。(2、3歳くらいには描けるのが定型)

心配になりました。

医師の定期健診の際、5歳なのに形を書く兆しも見えない。と相談したことがあります。

医師
医師

今はぐるぐると描くのを楽しむだけでよいですよ。

と言われ、紙だけ置いて好きに描くように任せました。

そうすると、殴り書きをしたり、マジックで線を何本も描いたりしてきました。保育所でも一時期は画用紙にペンで線を描くことをずっとやっていて

療育でも、ホワイトボードにひたすらジグザグだけを書いたりしていました。

特に何かを書いてるってわけではないですが、とにかくジグザグにハマっていました。

家でやる時は、大きいB4以上の裏紙やカレンダーの裏面に書かせてあげると、テーブルを汚すことなく、広い範囲で描くのを楽しめます。

まだ「枠」という概念がなければ特に、ストレスなく描ける大きい紙が良いです。

壁に紙を貼ってあげて、描くスペースを作ってあげたりもしました。(一度壁に思い切り描いてしまい、拭き取るのが大変でした!)

そして、表現したものに対しては

私

すごい上手やん!がんばれ!

と褒めてあげると嬉しそうでした。

ひたすらジグザグを描いていた時に思いましたが

ジグザグが描けるということは、「へ」「く」が、技術的には書けるということです。

そこから、なぞりのプリントを初めてみました。

もちろん本人は乗り気じゃないですが、終わったらyoutubeで電車を見よう!と、いつも電車作戦でやってます。

視覚、身体、言語的援助をしながら

私がやりながら学んだ点は、

一度私がやって、やり方を見せてからさせる

小さい子も何かと模倣からやり始めます。

鉛筆の持ち方も正しく持つと指先に力が入り、テーブルに向かう姿勢も大事です。

言葉だけでにく説明で意味がわからない場合があるので、1つやって見せてから、つぎはやっさごらんと言う風に促すと理解ができます。

これを視覚的援助と言います。

乗り気ではない子を、机に向かわせる事が一仕事ですが、毎日習慣にするためには、褒める、応援する、いい気分で終わらせるが大事です。

これに関しては、以前失敗したことがあります。あまりにもできなさすぎて、「ちゃんとやって!」と怒ってしまいました。

そこから泣いてしまい、「あーやってしまったな」と反省しました。

毎日習慣化したい、少しでも自身を持ってもらいたいのに、逆効果になってしまう。

自分の焦る気持ちはおいといて、レベルを下げました。普通なら、2.3歳の子がやるレベルくらいまで下げて、難しく感じないように、ハードルを低くしました。

なかなか自分の思うようには書けないので、手を持って、少しの力を加えてあげて、迷路や文字書きをし、できたら褒めました。

6、9は少し手を添えて一緒にしましたが、これでだいぶ書けるようになってきた方です。

5歳7ヶ月時です。

手を添えてやることを身体的援助と言います。

ほかにも、「ぐるぐる描いて」や、「しっかり鉛筆握ってね」などの声かけをしながら導いていきます。 

中途半端でやめず、励ましながら終わらせて、出来たら褒めてワークは終わり!です。

言語的援助です。

なぞりができるようになった

この3つの援助をしながら、毎日続けていると、文字のなぞりは自分でやるようになりました。ただ、やはり迷路は枠や線を超えてしまい、↓これくらいの迷路はまだ練習が必要です。

ひらがなは、曲線が多く、書く技術が必要になります。

アルファベットやカタカナは、ひらがなほど難しくなく、まだ書きやすいようでした。

直線の多いアルファベットはやりやすい様子です。ちゃんと紙を押さえてやってます。

書くに関しては、最初はひらがな!とこだわらず、本人が書きやすい文字から始めたのがよかったです。

まだまだ書く練習はしなければなりませんが、はやる自分の気持ちは押さえて、子どものペースで長く続けていけるようにしていきたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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