自閉症の息子を海外に連れて行った時に注意したこと

雑記

私

自閉症中度の息子を海外へ連れて行ってみました。

息子は現在6歳の自閉スペクトラム中度です。

ルーティンが好きで、いつもと違うことに過剰に反応したりするのが自閉症の特性の一つです。

旅行というのは、非日常で普段見ている景色が変わり、海外だとなおさら耳から聞こえる言語や見える文字、食べ物の味も違い、五感に触る部分が多い行為ではないかと思います。

国内なら近場で1泊。というのは今までありましたが、コロナの様々な規制がなくなった今、

私も自分の息抜きである、旅を楽しみたい、息子を飛行機に乗せたり、視野を広げたいという思いから、躊躇もせず連れて行くことにしました。

私

親の私の趣味に付き合ってもらった感じです。

その前に注意したことをまとめてみました。

行き先についての情報を前もって知らせる。

行き先を前もって伝え、写真でみせる。

これは、普段でもやっていることと同じです。

まずは飛行機を見せ、「これに乗るよ、そして日本の隣の国へ行くよ」と伝えて、地図を見せて自分の住んでいるのは日本、韓国という隣の国へ行くというのを伝えておきました。

今回は息子が楽しめる遊園地に行く予定だったので、それも見せると喜んでいました。

子どもの好きそうな観光地やアクティビティを見せて、期待を持たせると不安よりも楽しみな気持ちが勝ちます。

それに加えて、普段乗らない空港リムジンバス、泊まるホテルなど、一通り画像で見せておきました。

宿泊施設

よほどうるさい場所でない限り、ホテルにこだわるなどはなかったのですが、旅行を終えて思ったことは、可能ならばキッチン付きのアパートホテルか、B&Bのようなとこが良かったかなと思いました。

キッチン付きというのがポイントです。

旅先に行くと、普段食べているものと味が違うものが出て来ます。息子は食事をするときも全く落ち着かずお店をウロウロし、食べ物は普段大好きな白いご飯も食べずで、こちらも急いで食べて、お店をでてから息子の食べれそうなものをテイクアウトしてホテルで食べさせていました。

もしキッチン付きであればオムレツくらいの簡単なものは旅先でも作れたかもしれません。

ホテルに帰ってからは、iPadでアニメを見ながら落ち着いて食べていたので、やはり普段と違う雰囲気や味、耳から聞こえてくる聞き慣れない言語の中での外食は息子にはストレスがあった様子でした。

特に韓国は辛い食べ物が多く、子どもが食べられるものと言えば、海苔巻きや焼飯とあまり選択肢が多くない上に、過敏な息子が食べられるものはさらに選択肢が縮まりました。

私

韓国料理めちゃくちゃ美味しいんだけどな…。

小さいスーパーで果物を買ったり、スイーツ好きなので、ドーナツを食べたりして、外で1食をまともに食べることもなかったです。

食べ物が1番の課題でした。

適当な休息と睡眠はしっかりとるようにする

私

感覚過敏や過負荷を軽減するため、無理なスケジュール設定や移動は避けました。

やりたいことは多かったのですが、やはり息子を考慮する必要があります。

大人だけの旅行なら、短期間ならフルで活動したいところですが、過敏症の6歳児とはそのようには行きませんでした。

2泊3日だけだったので、1日目はこれ、2日目はここに行くという大まかな予定は入れていましたが、1日目は初めての移動ばかりで疲れ切ってしまい、ホテルに着くやいなや、疲れて寝てしまい、なんと1日目が終わってしまいました。

着いたとこなのに‥とがっかりしましたが、次の日の事を考えると、無理をせずに休ませることにしました。

考えると、飛行機に乗って、海を越えるだけでも大冒険ですね。

2日目にはソウルランドという遊園地に行き、ショッピングもしましたが、ホテルには7時に着き、いつものように9時頃就寝させました。

移動するときにあると良いもの

もしも電車や飛行機内の音や騒音が苦手な場合は、ヘッドホンや耳栓を持参する方がよいです。これは日本にいても必要な方は持ち歩いてらっしゃると思います。

他にも、持っていると落ち着くものは必ず持って行くようにすると本人の不安が軽減されます。

うちの息子には赤ちゃんの時からずっと持っているくまの人形があり、それとプラレール、アニメが見れるiPadを持って行きました。荷物は増やしたくないので、本人が好きなものを少しだけ持って行きました。

簡単な現地の言語を教える

息子には「アンニョンハセヨ」「カムサハムニダ」を教えて行きました。練習してみると、意外に発音がよく、驚きました。

そうするとお店に入ったときに「アンニョンハセヨー!」

と、自分から挨拶しに行きました。お店の人はも、ちゃんと韓国語で挨拶できるのね!とポジティブな反応をしてくれたので、息子も機嫌が良かったです。

他にも、電車好きな息子は、地下鉄の「ドアが閉まります。出発します」のアナウンスも覚えて繰り返し言っていました。好きこそものの上手なれか、すぐに覚えていました。普段使わない言語なので、すぐ忘れるかもしれませんが、旅行前に少しのフレーズをインプットしておくのはプラスになりました。

緊急時の連絡

海外旅行で1番怖いことは迷子です。

パーっと走って行ったりして見失うと大変です。しかも全く言葉が通じなければ尚更です。

私

迷子防止の商品もありますね。

息子のリュックのポケットに、メモで名前、自閉スペクトラム症、宿泊ホテルの連絡先を入れておきました。

しっかり手は握っていましたが、万が一の対策だけしておくと安心です。

息子は、もっと幼い時に何度か飛行機にも乗ったことがありますが、6歳になりだいぶ周りを認識するようにもなって、「楽しい、楽しくない」「美味しい•美味しくない」の2択の質問には応えられるようになりました。

自閉症の子と生活をしていると、親も敏感になり、普段と違うことをすることに不安を感じることがあると思います。

特性を理解しつつも、生活に少しの変化や親の息抜きにたまには子どもに付き合ってもらうのもよい刺激に繋がればと‥。

私

結果的に、息子は楽しんでくれたようで、時々ふっと思い出すと「またいこねー」など言葉を発する時もあります。

特性を持つ子を旅行に連れて行くって、ハードルを感じるかもしれませんが、保護者の方が旅行嫌いでなければ、思い切って環境を変えてあげるのもいいかもしれません。

(私個人の感想ですが)

息子は机に座って学習をすることが難しく、なかなか集中力が続きません。

そんな時は外に出て、目にするものを言葉にしてみたり、お買い物をしながら食べ物のカテゴリーをしったり、お金の種類を教えたり、階段を数えたり看板を読んだりして「課外学習」をします。

「集中しなさい」と言ってもそれが簡単にできるわけでもなく、どうしたら本人がストレスを抱えず学べるかを考えた結果、外に出ることがうちの息子には合ったようです。

(中には外の刺激が強すぎて、おうちにいる方を好む子もいますので、まちまちだと思います。)

今回は、うちの子の場合ですが、どなたかの参考になれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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