自閉症児・タブレット学習

日々のこと

タブレット学習のメリット

ゲーム感覚でタブレットに向かって集中できる

自閉症児の特性として、筆圧が弱い、言葉だけの指示の理解が苦手こだわりなどの理由から、紙に書いて学ぶのが苦手なお子さんも多いのではないかと思います。うちの子もまだ文字が書けない。絵本も興味ない、平べったいパズルも興味なしです。しかし、タブレットは大好きですぐに受け入れました。

4歳からやっています。
外にも持って行けるので便利です。

視覚情報が優位なので、子ども向けの可愛らしいキャラクターや乗り物や動物が動いたりするのにすぐにとびついていました。年中もそろそろ終わり…簡単な文字や基礎概念は知っててほしい。しかしプリント学習は受け付けない。医師に相談すると、あっさり

医師
医師

お母さんがOKならタブレット学習をしてみたらどうですか?

とのことだったので、やらせて見るとピッタリハマりました。中にはスマホを持たせたくない、機械はまだ早いと抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、時間を決めて、一緒に見てあげながらやると特に問題はないと思います。

何かちょっとしたお手伝いを頼んで、そのご褒美感覚で15分ほどやらせてあげています。ちなみに紙に実際に描く線描きや簡単なプリントも平行してやっています。

指先が不器用でもそれなりにできる

うちの子は指先がものすごく不器用で、字を描くことやお箸を持つ、服と畳む、ボタンのつけ外しができません。塗り絵なんかも、縁を大きくはみ出してしまい、殴りがきのようになってしまいますが、塗り絵もタブレットなど、指先を使って、大雑把でも枠の中に色を納めてくれるので、なんとなく綺麗にぬれた感じに仕上がります。タブレット用のペンや、指を使って、自分で色を選び塗っていきます。

自分が何かをクリックすると、その画像が動く、というのも刺激があり楽しいようです。

これが紙だとうちの子の場合は全く興味を示さず、色の種類も基本的なものしか知らなかったのではないかと思います。間違えた時も、実際の消しゴムで消すよりもずっと簡単に消せます。

紙になると、発達障害児は間違えた一部分だけ消すなどのこまかい作業に癇癪を起こしてします場合もあるのでそれを避けることもできますね。

やり方を視覚で理解できる

まずやり方の説明として、アニメーションが流れ動きのある画像で理解できます。

クレープ屋さんでもやってました。

すみません、こちらの写真が画面自体が見えにくいのですが、紙や言葉で説明されるよりも、本人にとっては手っ取り早くやり方を理解できます。アニメーションで説明が受けられるって本当にありがたいです。

合ってる間違ってるの答え合わせがすぐにできる

集中力が短い幼児にとっては、その場で間違えるとすぐにわかるので、その場で修正することができます。短い時間で効率よく答えを確認できるのも良いところだと思います。

タブレット学習のデメリット

デジタル学習の心身への影響

私が最初に懸念したのはこれです。健康に与える影響です。脳が成長過程にある子どもの学習においてはやはり紙に書いてみたり、消してみたり、より五感を使った方がいいのでは、と思う中で、タブレットは心身に影響が出ないかちょっと心配でした。よく聞くブルーライトやデジタル学習の非効率性を指摘する本も読んだことがあります。

注意としては、時間を決めて短時間だけ与える。学習=タブレットのみにしない、体を動かす運動も常に心がけることをしています。

飽きてしまう

かわいいキャラクターが出てくるのは魅力なんですが、子どもの年齢によってはすぐに飽きてしまいます。最初はキラキラしてみていましたが、だんだんできるようになってくると、開かなくなりました。

今は有料アプリをダウンロードして使っているので、飽きてやらなくなったら違うものをダウンロードして使っています。これは成長していく子どもには仕方ないかな、とも思います。

タブレットに依存しないかの懸念

タブレットに触っていると、やはり紙ベースでやるよりやりやすい、手軽、簡単。という理由でより紙離れするんじゃないかと懸念もあります。机に向かわなくでもソファでもベッドでもできるし、持ち運びも簡単。うちの子もタブレットのみならず、スマホにも手を伸ばすようになってきましたが、ここは丁重にお断りしています。大人がいつも触っている機器は子どもにとっても魅力的に見えるのでしょう。

まとめ

それでもやはりタブレット学習はありがたい

色々懸念事項もあったりしますが、総合的に見て、私はタブレットがある時代に感謝です。

他の子と同じペースで学ぶことはできない、でも生活に必要なことは学ばなければならない。

子どもは、色塗りなどは本当に苦手ですが、画面上でそれなりにできると、「見て見て!」と言わんばかりに目を輝かせています。何に対しても自信がなかったですが、生活の中で少しでも学ぶ楽しさを味わってほしい。これからどんどんデジタル化が進んでいく中で、この子たちが大人になったらどんな世界になっているのだろうかと思うと、機器を使えるということも必要になってくると思います。

(ちなみにうちは今のところ有料の子ども向けアプリで学習しています)

しっかりと親が限度を見据えた上で、上手に付き合って行けるといいなと思います!

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