自閉症息子の初めての構成遊びはマグブロック

息子のこと

マグブロックは、子供の知育玩具として人気があります。これは、磁力を利用してブロックを組み立てることができるおもちゃです。

自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ子どもたちにとって、創造的な遊びや学習のツールとして役立つ場合があります。

マグネットブロックは手先の不器用な自閉症児でも構成しやすい

色と形の組み合わせを通じて視覚的な刺激を感じ、手指の運動や空間認識能力を発達させるのに役立ちます。さらに、マグネットブロックは組み立てや分解が容易であり、子供たちが自己表現や創造力を発揮する機会を与えることができます。

息子を見ていると、今まで全く積み木などには興味を示さず、知能テストの時も、試験官の真似をして作ることが全くできませんでした。

保育所に居る時も、自分で何かを作るということはなく、大好きなプラレールですら、「はい、作って」と言わんばかりにレールを渡してきます。

一つの原因としては、指先の力が弱いため、上手くくっつけたり、積み上げたりできないという理由があると思いました。

その点、マグネットでできているブロックは、容易にピタッとくっついてくれるので、「できた!」という達成感を味わえたのが発端ではないかと思います。

空間認識能力の向上

マグブロックで遊ぶことで、立体的な構造物を組み立てていくことを何度も経験し、これにより空間認識能力や物体の関係性を理解する能力が発達します。特に幼少期にどれほどブロックで遊んだかによって、空間認識が養われ、後に繋がっていきます。(空間認識能力には、幼児期が大事です。)

これは、私も講師としての経験から大いに感じているところで、構成遊びが好きな子と、プリントワーク系が好きな子では、空間認識にだいぶ違いがあります。

紙のワークが好きか、構成が好きかは個人個人なので、基本的には、得意を伸ばしていくことに賛成ですが、空間認識は自閉症児にとっては、生活する上でも必要になることなので、できればどんどん触れてほしい!!と母は思っていました。

創造力と想像力の刺激

マグブロックは自由な形状で組み立てることができるため、子ども達の創造力や想像力を刺激します。自分の頭で描いたアイデアを具現化し、独自の構造物を作り出すことができます。

あまりにも「自分で作る」ということをしなかったために、

「うちの息子には、想像力がないんだ…。」と内心嘆いていました。

自閉症とは言っても、中には芸術的センスが素晴らしい方や、絵にすごい才能を発揮しする子もいるわけで…。

私

←人と比べてはいけませんね!

最初はガタガタにつけたり、単に上に重ねて置いたりしていたのが、だんだんバリエーションが増えてきて、細長く作って見たり、家を作ったあと、余ったブロックを周りにつけて庭のようにしたりと、形になっていくところがよくわかりました!

論理思考と問題解決能力の向上

マグブロックはブロックを正しく組み合わせるための論理的思考や問題解決能力を養うのに役立ちます。安定した構造を作るために試行錯誤し、さまざまな解決策を探求します。

形を作るものは立体でも平面でも言えると思いますが、与えられている物の中から、何をどう作るかを考えるのに、子どもの頭はよく回転しています。

四角が足りない時は、三角をくっつけて四角にしたり、今まで、そのように黙々と考えて何かを作ることがなかった子が自分なりに考えて作っているところには感心しました。

「ちゃんと頭に描いてるんだ!」というのを親が感じられた瞬間でした。

というのが、今までは意味を成さない行動が多く、網やフェンスの前を横目で行ったり来たり走ったり、コップの水をひたすら入れ替えて数時間経ったりと、本人にとっては刺激になっていたのでしょうが、私や周りから見ると少々奇怪な行動が多かったのです。

私

過去から考えると、本当に大きな進歩に感じました!

実はこのブロックを手にしたのは、息子が3歳の時、興味を持つかなと思ったのですが、全くで、興味の偏りが狭い息子には眼中に入らない遊びの様でしたが、「こうやって作るよ」というところを何度も見せ、マグブロックでプラレールのトンネルを作ったりして、好きな遊びと絡ませていきました。

すると、2年以上たった今、やっと自分の手で遊ぶようになりました。

やはり時期というものがあるんだなと…。その時に興味がないように見えても、インプットしたものをアウトプットする日が来たりします。

マグブロックは自閉症児にも効果的な教材です!

特に自閉症児がマグブロックで遊びながら学べること、効果

空間認識と手の運動能力の向上

マグブロックは空間認識や手の運動能力を発達させるのに役立ちます。自閉症児は時にこのようなスキルに課題を抱えることがありますが、マグブロックを使うことで楽しみながらこれらの能力を向上させることができます。

社会的相互作用の促進

マグブロックは共同での遊びや協力を促すことができます。自閉症児は社会的な相互作用に苦労することがあるため、マグブロックを通じて他の子供たちとの交流を増やし、共同作業やコミュニケーションの機会を提供することができます。共同作業は本当にうちの息子にとっても大きな課題です。

すごく集中している時は1人である程度やらせて、私も時々、「ここにこれ置いてもいい?」など話しかけて、一緒にやる時もあります。

集中力と創造力の刺激

マグブロックは自閉症児の集中力を高め、創造力を刺激することができます。子供たちは自分自身のアイデアを実現するためにブロックを組み立てることに集中し、自己表現や問題解決のスキルを発展させることができます。

まとめと感想

マグネットブロックだけに限ったことではないのですが、与えた時には全く感心を示さなくとも、数ヶ月か、何年か経ってやり始めることもよく見られます。公園の遊具などもそうで、「こうやって遊ぶんだよ」というのを見せておくと、その時期がくると、自然にやり始めたりします。

興味の幅を広げるという意味では、本人の好き嫌いは本人が決めればいいので、色んな遊びや事を体験させて、種まきをするのが大事なんだな…。と感じました。

しっかり耐久性があると長い間使用でき、ピース数が多いものがお勧めです。

私

焦らずがっかりせず、種まきのつもりでやっていきましょう!

コメント

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