くらべっこ遊びで問題解決能力を育てる

息子のこと

自閉症でも定型児でも、学ぶべきものは同じです。

しかし、うちの子の(自閉スペクトラム症中度)場合、学ぶ速度には定型児と雲泥の差があり、何度も何度も繰り返しの学習が必要になります。

時間は確かにかかるのですが、それでも根気強くやり続けるしかありません。

基礎的な概念として比較する。ということができなければなりませんが、比較ができるのは同じがわかってこそ。とにかくずっと何が同じかということを教え、次の段階で違いを理解し、そして比較をさせていく。

モンテッソーリ教具もおすすめです。

大きい小さいくらべっこの効果

大小の認識はどうやってされるのか

単に大きい小さいの比べるだけのような行為でも、脳の神経を使っています。

パッと物を見て大きさを捉え、左脳がそれを大きいか小さいかを判断する。脳の神経が繋がりあって判断されているそうです。繰り返し判断していくうちに脳神経が太くなり、判断力・発想力・想像力が育っていきます。

遊んでいる中で、人形の大きさを比較したり、食事の際に食器の大きさを比較したり…。生活の中で比較できる対象は結構あります。

家の中にあるものでくらべっこ

子どもの好きな材料(おもちゃ)や身近な実物を使う

私

人形や鉛筆など、身近にあるものを使ってやってみよう

年齢が2、3歳の小さなお子さんや、うちの息子のようにプリントでやるのが苦手な場合は、まず実物が一番良いと思いました。特にうちの息子の場合は、テーブルに向かうというより、遊びの中に取り入れてやってみるとすぐに受け入れました。

今年で6歳ですが、まだまだ人形が好きです。

自閉症の特性からだと思われますが、よく1列に並べます。その時に

私

どの子が一番大きい?小さい?2番目は?

など質問します。

最初は一番大きい、一番小さいから聞いてみました。これも最初は適当に好きな人形を指さしているようだったので、見本を見せて数回繰り返しました。次もその次も、とにかく1番大きい小さいがわかるまで繰り返しました。

長さもくらべっこ

長さも大小と同じく、鉛筆やリボンなど使用しながら比較できます。

長い、短いという言葉も一緒に教えてあげると良いですが、もしわからなければ「大きいのは?」「小さいのは?」と聞いてあげて、「これ!」と答えたら、「そうだね、それが長いね」と言葉を変えてみると、理解しやすいです。

写真では順に並んでいますが、バラバラに置いて聞いても良いと思います。

「大きい小さい」「長い短い」をよりイメージしやすくするために

「大きいお父さんのお人形はどれ?」「小さい赤ちゃんは?」などイメージしやすい用語を入れてもわかりやすいです。

1番がわかると、次に2番目、3番目と進めるといいです。微妙な大きさの違いもだんだん見分けられるようになってきます。

「人形を大きい順番から並べようか」大きいやつ取って!」などやりとりしながらお遊び感覚でやれるといいです。これも繰り返しやって行きましょう!

うちの子は現在2番目まで理解しています。ただ気分が乗る乗らないがあるようなので、様子みながらやってあげたいですね。気分が乗らない時はめちゃくちゃ適当です(笑)

人形などでできてくると次は絵本やプリントを使用しても良いですね!

量のくらべっこ

のちに分数につながる

コップに水をいっぱい、別のコップに半分入れて、いっぱいと半分を教えてあげます。

写真の水には色はつけていないですが、絵の具を入れて色水にしても楽しいです。

「半分」をまずは繰り返し教えて行きます。

半分がわかると、比較対象を3つにして、これも2番目3番目まで理解できるよう繰り返します。

余談ですが息子は水が大好きで、3歳くらいの頃、コップからコップへ水を移す作業を、ほっといたら3時間やっていたことがあります。水の流れを見るのが好きなようでした。

私

雨やプールも大好きです。

今回も水の入ったコップを並べると、水を移そうとしていたので、その時にどちらが一番多い少ないの比較遊びに持って行きました。指さしで答えていました。

療育でも、よく色水遊びをさせてもらって、色が混ざり合う様子を、自分で注ぎながらずっと集中してやっていました。

わけてみる

まずは半分こ

他にも折り紙を折って半分、粘土をちぎって半分を教えていくやり方もあり、工夫次第で色々できます。日常生活の中の実体験と結びつけていくと良いですね。

クッキー、いも、肉まん。「はい、お母さんと半分こだよー」といながら2つにわけてみて、

兄弟のいる方は、ケーキを3人でわけてみよう!など、やっていくと

2分の1(半分)3分の1、4分の1…。と言葉だけでは子どもは想像しにくいものが、実体験をしていくことでのちに「あ!これが3分の1なのか!」と自然に結びついて行きます。

まとめ

家にあるもので、学べるものは多くあります。おもちゃや食器や本人の好きなものを使うと拒否感がありません。

息子は電車が大好きで、色や数、長短は、プラレールで遊んでいる時にインプットアウトプットをしたりしています。

好みのあるなしが激しいので、興味がないものは100%スルーしてしまいますが、逆に興味のあるものには中毒性を見せます。笑

医師
医師

お子さんの好きなものを媒介にして学んで行ってください。

と、言われましたがこれは定型児にも当てはまることだと思います。

後は、繰り返し繰り返し何度もやることが結構大変な部分もありますが、遊びの中に入れてみて、本人も親御さんもできるだけ楽しみながらやった方が良いですね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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