【実体験】市に提案した『困りごとステッカー』。言葉が出ない子の手助けに

息子のこと

はじめに

うちの子は、言葉で自分の気持ちや困っていることを伝えるのがとても難しいです。

そんなとき、「言葉の代わりになる何か」があれば、と思ったことはありませんか?

今回は、「こまったとき、まわりに気づいてもらえるステッカーがあれば…」という思いから、私が市に提案をしたときのお話です。

なぜステッカーを作りたいと思ったのか?

障害と言っても人によって色々。見た目ではわからない方もいらっしゃいますよね。

私は車を持っていないので、移動する際には公共交通機関を使いますが、これが神経を使う場です。

ヘルプマークをご存知の方は多いですが、中には知らない方もいらっしゃるのが現状で

電車に乗っていると、「うるさい」と言われたり

言葉では言わなくても視線の圧を感じることは日常茶飯事です。

ひどい時は、駅内を歩いている時に息子に足をひっかけてくる人もいました。

もちろん、親切な方もいらっしゃいますし、息子がなかなか自己コントロールが難しくて不快な思いをさせていることもあると思います。

ただ、当の本人は自分が何を言われているかわかっていません。

外出先で困っているとき、周囲の人に何も伝わらず、子どもも私もつらい思いをしたことが何度もありました。

でも、**「ことばでうまく言えません」「おとがにがてです」**など、

簡単な言葉やイラストが書かれたステッカーがあれば、

「そっと見てくれた人」に伝わるかもしれない——そう考えるようになりました。

市役所に提案してみた!

勇気を出して、市役所にメールで企画案を送りました。

これです。 

困りごとを伝えるためのステッカー 企画概要

提出者名:〇〇〇〇

提出日:2025年〇月〇日

1. 目的と背景

言葉によるコミュニケーションが難しい子どもたちが、日常生活の中で自分の困りごとを伝えられる手段として、視覚的なサポートが必要です。

その一つとして「服や持ち物に貼れるステッカー」という形で、第三者にも分かりやすく伝える方法を提案いたします。

この取り組みにより、子ども自身の不安が軽減されるだけでなく、周囲の理解や支援も促進されることを期待しています。

2. ステッカーの主な特徴

視覚的に伝わるイラストと短いひとことメッセージ 名前欄付き(フルネーム記載は避ける) 市販のアイロンステッカーやシールでも対応可能 貼る場所の例:ランドセル、帽子、服の袖、ファイル、持ち物 など

3. 使用例(メッセージ例)

「おとが にがて です」 「ことばで うまく はなせません」 「こまった ときは おしえてください」

※視覚的なイラストと組み合わせることで、より効果的に周囲に伝えることができます。

すると、数日後、丁寧なお返事をいただきました。

市役所の人
市役所の人

個人が作成したマークを市として広報することは難しいですが、助言や関係機関等の案内をさせて頂くのは可能です。

残念ながら市で採用される形にはなりませんでしたが、

「発想は否定されなかった」ことに、私は意味があると思いました。

私が本当に伝えたかったこと

ステッカーのデザインは正直なんでもいいんです。

私が伝えたかったのは、

「こどもたちが困ったときに、黙っていても伝えられる手段が必要」ということ。

私の作ったマークじゃなくても、市が考えたものでも構いません。

それが多くの親子の役に立てば、それが一番です。

最後に

ブログを書いている理由は、この想いを同じように感じている誰かに届いてほしいから。

「うちもそう!」と思った方がいたら、

ぜひ一緒に声をあげていけたら嬉しいです。

おまけ:実際に作ったステッカーはこちら

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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